アンティーク家具の塗装を剥がしてみるとどうなる?
ドローリーフテーブルの塗装を剥がしてみる ドローリーフテーブルの塗装を剥がして新しいデザインへ アンティーク家具の塗装は、ウレタン塗装と違い、木が呼吸する塗装で・・・
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ドローリーフテーブルの塗装を剥がしてみる
ドローリーフテーブルの塗装を剥がして新しいデザインへ
アンティーク家具の塗装は、ウレタン塗装と違い、木が呼吸する塗装で仕上げています。
そのため、アンティーク家具は、塗装を剥がし再生することが可能です。
アンティーク家具の修理の工程において、「剥離」(はくり)という作業があります。
本来は修理をするうえで、できるだけオリジナルを生かすために状態の悪いところを部分的に剥離し塗装を行います。
・・が、あえて全体の塗装を剥がしたら、どんな印象のドローリーフテーブルになるのでしょうか?
やってみることにしました。塗装の剥離方法
ドローリーフテーブル全体に、剥離剤を刷毛でムラにならないように塗り、表面の塗料を浮かせます。
表面の塗料が浮いてきたら、スクレーパーで塗料を取り除いていきます。
ケンマロンに水を含ませて、剥離剤を完全に拭き取ります。
ドローリーフテーブルを乾かしたら、塗料が完全に無くなるまでサンディングします。
サンディングとは、ペーパーやすりを用いて表面を研磨することです。【Tips】 上記の工程だけでもナチュラルな仕上げでとても素敵なドローリーフテーブルになりますが、 呼吸している木材ゆえに起こる得る割れや反りなどを防ぐため、アンティークパイン色のウォーターステインを塗布し乾かしていきます。
乾いたら、ストリップドパイン色のワックスで仕上げていきます。
今回使用した塗料とワックスは、英国王室御用達の老舗塗料メーカー マイランズ社の塗料を使用しました。
ウォーターステインは、汎用性の高い水性ステインで、オイルステインと比べて乾くのに時間がかかり、木の表面が毛羽立つのは多少ありますが、その分木に深く染込むため色落ちしにくく発色が良いのが特徴です。
ワックスは、1880年代から変わらぬ製法で作られています。
原料には最も純度が高く硬度のある天然のワックス(蜜蝋、カルナバ蝋、シェラックワックス)を使い、 その中でも高級なカルナバ蝋を多く含んでいるため、抜群の仕上がりを実現することができます。※ケントストアはマイランズ社の日本総代理店です。
剥がすために使用した材料
:ドローリーフテーブル
:剥離剤
:ウォーターステイン(色:アンティークパイン)
:ワックス(色:ストリップドパイン)
:ケンマロン
:ペーパーやすり仕上げ後の感想
剥離仕上げのドローリーフテーブルは、表情豊かなナチュラル感と素朴感が生まれました。
何より、パティナと呼ばれるアンティークならではの傷や、繊細に作り上げられた彫り部分に完全に落としきれない古い塗料が残ったことで、家具に濃淡の表情を現わせることができました。
木の持つ本来の顔とアンティークならではの味わいを楽しむことができ、またこれらかの木材の経年変化を暮らしを通して感じることのできるスタイルになっていると思います。商品に関すること等、お気軽にお問い合わせくださいませ。
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