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ウィリアム・モリスが歩んだ軌跡 vol.2
ウィリアム・モリスの経歴 モリス・マーシャル・フォークナー商会設立 1861年、モリスは、レッドハウスの建設に携わったメンバー、バーン=ジョーンズ、ロセッティ、フィリップ・スピークマン・ウェッブ、フォード・マドックス・ブラウン、ピーター・ポール・マーシャル、チャールズ・ジョセフ・フォークナーと、ロンドンのホルボーン(Holborn)にあるレッド・ライオン・スクエア8番地(Red Lion Square)に最初のデザイン・装飾会社 「モリス・マーシャル・フォークナー商会(Morris, Marshall, Faulkner & Co.) 」を設立しました。モリス・マーシャル・フォークナー商会は、レッドハウスのために作られた刺繍の壁掛けをきっかけに、設立当初は刺繍製品を扱っていました。モリスの妻であるジェーンも積極的に生産に携わり、刺繍職人として働き、会社の急速な拡大とともに刺繍部門を
2022.7.14 -
ウィリアムモリスの歩んだ軌跡 vol.1
ウィリアム・モリスとは(William Morris)とは ウィリアム・モリス ウィリアム・モリス(William Morris 1834年-1896年)は英国の思想家であり、作家であり、詩人であり、工芸職人であり、そして何といっても、家具、室内装飾のデザイナーでありました。彼の作品は近代デザイン史上に大きな影響を与え「モダンデザインの父」と称されています。繊細で温もりを感じるテキスタイルデザインは、150年以上経った今でも世界中の人々に愛されています。 ここでは、ウィリアム・モリスの経歴についてご紹介します。 ウィリアム・モリスの経歴 幼少~青年期 ウィリアム・モリスはロンドン東部にあるエセックス州(Essex)にあるウォルサムストウ(Walthamstow)に、9人兄弟の長男として生まれました。父親はロンドン金融市場のビルブローカーとして成功を収めたため金銭的にも恵まれ、中流階級の裕福
2022.7.7 -
【納品実績】ハーブと紅茶の専門店「魔女のお茶屋さん」
納品実績のご紹介 2022年6月10日に開店されました、京都市上京区にあるハーブと紅茶の専門店「魔女のお茶屋さん」。こちらのお店にケントストアのカップボードを納品させていただきました。 ♡ 魔女のお茶屋さん 様 ♡この度はケントストアをご利用いただきまして、まことにありがとうございました。心よりお礼申し上げます。 アンティークのカップボード カップボードとは?サイドボードの上にプレートを並べる棚がついた食器棚付き調理台です。英国ではこのような食器棚(カップボード)を実は「ドレッサー」と呼びます。中世におけるドレッサーは本棚のような形状の家具を指し、調理をする食材などを置くために使用されていました。16世紀に入ると居間などでお皿を飾るためと変化し、17世紀後半から18世紀にはその本棚の形状の家具の下にお皿やカトラリーを収納するための引き出し付きサイドテーブルやサイドボードが加えられ、現在の姿
2022.6.20 -
新入荷アンティーク家具のご紹介「ダムウェイター」
新入荷アンティーク家具のご紹介 2022年5月17日 イギリスよりアンティーク家具・雑貨が、静岡市駿河区の中原にありますケントストア静岡本店に多数入荷しました。英国の伝統的な革製ソファであるチェスターフィールド、大人気アーコール(ercol)のバタフライテーブル、バルーンバックチェア、ディスプレイで大活躍するソーイングボックスなど600点以上も入荷いたしました。 今回は新入荷の家具の中から、「ダムウェイター」についてご紹介します。 ダムウェイター unfinished:こちらの商品は木工修理・塗装修理が完了しておりません。 ダムウェイター(Dumb Waiter)とは、Dumb=無口な・Waiter=ウェイター、「無口なウェイター」という意味。主人のそばに置くことで、ウェイターがいなくても飲み物や食事を補助してくれる役割を果たしました。イギリスでは、1730年代を中心に使われました。当時、
2022.5.30 -
新入荷アンティーク家具のご紹介「スチューデントビューロー」
新入荷アンティーク家具のご紹介 2022年5月17日 イギリスよりアンティーク家具・雑貨が、静岡市駿河区の中原にありますケントストア静岡本店に多数入荷しました。英国の伝統的な革製ソファであるチェスターフィールド、サロンチェア、アームソファ、デスクなど600点以上も入荷いたしました。 今回は新入荷の家具の中から、「スチューデントビューロー」についてご紹介します。 スチューデントビューロー unfinished:こちらの商品は木工修理・塗装修理が完了しておりません。 ビューローとは、書き机と戸棚(ビューロー)を組み合わせた家具です。本来「bureau(ビューロー)=引出し収納」という意味ですが、机の甲板(こういた)にあたる部分が戸棚の扉になっていてその扉を手前に倒すとその扉部分がデスクになるのがビューローの一番の特徴です。 スチューデントビューローとは、その名の通り、学生が使用していたビューロ
2022.5.25 -
新入荷アンティーク家具のご紹介「ナーシングチェア」
新入荷アンティーク家具のご紹介 2022年5月17日 イギリスよりアンティーク家具・雑貨が、静岡市駿河区の中原にありますケントストア静岡本店に多数入荷しました。上品なデザインのレディースデスク、ブックケース、マガジンラック、チェア4脚セットなど600点以上も入荷いたしました。 今回は新入荷の家具の中から、「ナーシングチェア」についてご紹介します。 ナーシングチェア unfinished:こちらの商品は木工修理・塗装修理が完了しておりません。 ナーシングチェアとは、赤ちゃんに授乳をするのに使うために作られたチェアです。ヴィクトリア朝時代、主に上流階級の家庭で使われるようになりました。授乳する体への負担がないように考えられ作られているため、座面の高さが低いのが特徴です。背の低い方でも、足の裏が床につくように座面の高さが低く作られています。そして赤ちゃんを抱っこして座るのにゆったり座れるように、
2022.5.24 -
新入荷アンティーク家具のご紹介「セティ」
新入荷アンティーク家具のご紹介 2022年5月17日 イギリスよりアンティーク家具・雑貨が、静岡市駿河区の中原にありますケントストア静岡本店に多数入荷しました。大ブーム!アフタヌーンティーで大活躍するケーキスタンドやダムウェイター、豪華なディスプレイキャビネット、伝統的チェアであるウィンザーチェア、ビューロー、大人気のアーコールなど600点以上も入荷いたしました。 今回は新入荷の家具の中から、「セティ」についてご紹介します。 セティ unfinished:こちらの商品は木工修理・塗装修理が完了しておりません。 イギリスアンティーク家具のセティ(Settee)とは、木製の枠に肘掛けと背もたれのついた長椅子のことを言います。座面は主に布張りになっておりますが、張り包みが少なく小型なものを指します。 セティがイギリスで使われるようになったのは、フランスのサロン文化が伝わったことによります。フラン
2022.5.20 -
新入荷アンティーク家具のご紹介「サザーランドテーブル」
新入荷アンティーク家具のご紹介 2022年5月17日イギリスよりアンティーク家具・雑貨が多数入荷しました。イギリスアンティーク家具の代名詞とも言われるドローリーフテーブルをはじめ、チェスターフィールド、ブックケース、ビューロー、大人気のアーコールなどなど。また、とても可愛いレアな雑貨類もたくさん! 今回は新入荷の家具の中から、サザーランドテーブルについてご紹介します。 サザーランドテーブル unfinished:こちらの商品は木工修理・塗装修理が完了しておりません。 サザーランドテーブルは、3枚の天板がフラップヒンジと言われる蝶番でつながり、両側の天板は垂れ下がった状態で収納されています。その両端2枚の天板を持ち上げ、補助の脚で支えて使用します。天板を開いて大きなテーブルとして使用でき、使わないときには折りたたんでコンパクトに収納することができる、大変機能的なテーブルです。同じ構造で作られ
2022.5.19 -
新入荷アンティーク家具のご紹介「アーコール シスルバックチェア」
新入荷アンティーク家具のご紹介 2022年5月17日イギリスよりアンティーク家具・雑貨が多数入荷しました。先月に続き、恒例の40ftのコンテナ便です。新型コロナウイルス感染症の影響で、イギリスへの買い付けもストップしておりましたが、昨年、約2年ぶりにイギリスへ買い付けに行くことができました。買い付けしました家具や雑貨などは、日本へ輸送するために、コンテナを手配します。その後、イギリス南部の都市サザンプトン(Southampton)から航海を続け、静岡県の清水港へ到着。トラックに載せて、静岡市駿河区にありますケントストア静岡本店へやってまいりました。 今回は新入荷の家具の中から、大人気のアーコール(ERCOL) シスルバックチェアについてご紹介します。 アーコール シスルバックチェア unfinished:こちらの商品は木工修理・塗装修理が完了しておりません。 アーコール(ERCOL)のシス
2022.5.17 -
【アンティークの修理実例】アンティークチェアの座面張り替えとぐらつき修理
椅子の座面張替え 家具の修理に関して、実際にお客様からいただきましたお問い合わせを料金なども含めご紹介いたします。今回は、アンティークチェアの座面の張替えとぐらつきの修理です。 【お問い合わせ内容】 椅子の座面がへたれてきました。座面を新しく作って欲しいです。座面の張り替え工賃等の内訳および合計金額を教えていただきたいです。椅子のサイズは、横幅:40センチ / 奥行き:35センチ / 高さ:85センチです。 【ご回答】 椅子の裏面を拝見しますと、ウェービングテープというものが格子状に張ってあります。耐久性を考えますと、ウェービングテープより新たに板を作成し、板座にした方がよろしいかと思います。板の上に3層のウレタンクッションを乗せ、生地を張りますので、座り心地もいいと思います。また、実際のイスを拝見いたしましたところ、グラつきがございますのでグラ直しをおすすめします。 〈修理日数〉お預かり
2022.4.21 -
ベントウッドチェアの歴史
ベントウッドチェアとは ベントウッドチェアとは、木材を削りだして曲線を生み出すのではなく、蒸気で柔らかくした木材を型枠に入れて製作するチェアのことです。ベントウッドとは曲げ木のことを言います。美しい木のラインを持ち豊富なデザイン・バリエーションがあるアンティークチェアの王道です。 ベントウッドチェアの歴史 18世紀初頭、動力機械の発明が生産技術に画期的な飛躍をもたらした産業革命ですが、なかなか家具製造業までには浸透しませんでした。そうした中で、ドイツ・ボッパルドに生まれた、ミヒャエル・トーネットは、19世紀初頭、蒸気によって木を曲げるという画期的な技術を家具製造業に取り入れ、効果的な生産方法を確立したのです。彼は1830年代に曲げ木の技術を開発し、1852年に特許を取得しました。1859年に完成したNo.14 は、従来の製造と違い、パーツを6つに分解できるノックダウン方式を採用し、原材料の
2022.4.8 -
バニティフェアとは
バニティフェア(Vanity Fair)とは バニティフェア(ヴァニティフェア Vanity Fair)を直訳すると、「虚栄と歓楽に満ちた現世」ということになります。大帝国時代を皮肉った言い回しで、なんともイギリスらしいと言えるでしょう。1868年~1941年の初めまでの46年間、ヴィクトリアン後期からエドワーディアンにかけてのイギリスの輝かしき時代を反映した週刊誌です。現代で言うなれば最新情報誌といったところで、最近のイベントや発行物、シアターや新刊の本の紹介、社交イベントや最新のスキャンダルといったその当時の詳細な出来事に加えて、連続小説、クロスワードなどを織り交ぜた当時最新の雑誌でした。その当時の話題の著名人(政治家、アーティスト、牧師、科学者、作家、スポーツ選手といったあらゆるジャンル)の特徴を誇張した風刺画(カリカチュア=人物の性格や特徴を際立たせるために誇張や歪曲を施した人物画
2022.4.1
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