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【アンティークの修理実例】ネストテーブル
ネストテーブル修理のご依頼 家具の修理に関して、実際にお客様からご依頼を承りました修理についてご紹介いたします。今回は、ネストテーブルの修理についてです。 【お客様からのご質問】 汚くて、ぐらつきのあるネストテーブルです。3つとも表面を綺麗に、ぐらつきを直す修理をお願いしたいです。(K様) 【ケントストアからのご提案】 「再塗装について」 剥離をして再塗装を行うため、現状の風合いではなく、綺麗な仕上がりとなります。再塗装は天板のみをご希望でお間違いないでしょうか?脚の色合いに合わせ塗料を調合し再塗装いたしますが、仕上がりに多少の差異がでる可能性がございますので、予めご了承くださいませ。また、ラッカー塗装での塗装となります。※ラッカー塗装は、ニスより耐久性があるので、買った当時の仕上がりの状態が長持ちします。デメリットは、部分的な補修がニスに比べて難しいことです。 「グラ直しについて」 ネス
2022.10.26 -
【アンティークの修理実例】蓄音機・上蓋の天板修理
蓄音機・上蓋の天板修理のご依頼 家具の修理に関して、実際にお客様からご依頼を承りました修理についてご紹介いたします。今回は、蓄音機の上蓋の天板修理についてです。 【お客様からのご質問】 蓄音機の上蓋の塗り直しをお願いしたいのです。上蓋の裏面は現状のままで、表面と側面の既存の塗装を剥離してもう一度塗り直していただきたいです。(M様) 【ケントストアからのご提案】 剥離再塗装を行うため、現状の風合いではなく、ラッカー塗装での綺麗な仕上がりとなります。裏面は現状とのことですので、裏面の色合いに合わせ再塗装を行うように調整させていただきます。上蓋のみのお預かりとなるため、本体と比べ、仕上がりに多少色合いに差異がでる可能性がございます。 予めご了承ください。 修理時間・料金 【修理時間】 お預かり後 3週間 (※工場の混み具合により前後します。ご了承くださいませ。) 【料金】 剥離再塗装(表面/四側
2022.10.15 -
【アンティークの修理実例】アンティークチェアの背面・座面張替え
アンティークチェアの背面・座面張替え修理のご依頼 家具の修理に関して、実際にお客様からご依頼を承りました修理についてご紹介いたします。今回は、アンティークチェアの修理についてです。 【お客様からのご質問】 アンティークチェアの背もたれに施されているケイン編みの箇所を修理したいのですが、修理は可能でしょうか?もしくは、布張りの背もたれに変更することは可能でしょうか?(T様) 【ケントストアからのご提案】 ケントストアでは、残念ながら籐編み修理は行っていないため、布地、もしくは、レザー(合皮)への張替えとなります。また、お客様のチェアのデザインから周りにブレードもしくは連続鋲を付けることが必要になります。 (左:ブレードで製作したチェア 右:連続鋲で製作したチェア) また、背面の裏側ですが、背裏も生地を張る場合と背裏の板が見える場合がございます。 (左:背裏に生地があるチェア 右:背裏から板が
2022.10.5 -
【プロの解説】おすすめのアンティーク家具用ワックス
アンティーク家具用 ワックス アンティーク家具をより永く使うためには、日常的なお手入れは欠かせません。家具に艶が無くなってきたり、乾燥して家具の表面がカサついてきたら、アンティーク家具用ワックスを塗ることをお勧めします。ワックスを塗ることで艶を出し、木材に対しても栄養と潤いを与え、塗装部分にも皮膜ができ、傷や水気から家具を守ってくれます。特にダイニングテーブルの天板などは使用頻度も多いので、塗装の劣化する可能性が高い箇所です。天板のお手入れは使用頻度に応じてワックスの回数を増やしていけば、より永く綺麗な塗装状態でご使用いただけます。 ここでは、ケントストアがおすすめするアンティーク家具用ワックスをご紹介します。 ※ケントストアはマイランズ社の日本総代理店です。 英国最大のアンティーク家具修復材料メーカー マイランズ社 マイランズ社(MYLANDS)は、塗装職人であったジョン・マイランド(J
2022.9.1 -
【アンティークの修理実例】チャーチチェア
チャーチチェア修理のご依頼 家具の修理に関して、実際にお客様からご依頼を承りました修理についてご紹介いたします。今回は、チャーチチェアの修理についてです。 【お客様からのご依頼内容】 後ろ足と座面後部が噛み合わず、座れない状態です。これまで2回ほど修理をしました。接合部に穴を開けて釘付けをしましたが、釘がすぐに抜けてしまい、現在は釘のない状態です。また、完全には割れてはいないですが、ヒビがはいっておりボンドで流し込まれた後があります。25年間も共にした椅子で、思い出のつまった椅子です。修理をお願いしたと思います。(M様) チャーチチェアの修理内容 これまでの修理の経緯から、こちらのチャーチチェアは、座面、脚のビス穴が広がってしまったことによりビスが抜けてしまい、固定しなくなったため、組んである箇所が外れてしまったと思われます。修理方法としましては、座面と脚のビス穴を木で埋め、新しいビスを入
2022.8.30 -
ウィリアム・モリスの作品紹介:スネークヘッド(蛇の頭)
ウィリアム・モリスの作品紹介~スネークヘッド(蛇の頭) ウィリアム・モリスの代表的作品の一つで、モリス自身もお気に入りだった作品「スネークヘッド(Snakeshead)」。今回はこの「スネークヘッド(Snakeshead)」についてのお話です。 スネークヘッドは、1876年に製作されました。この作品は、インド織物のデザインや色の影響を受けている作品です。「スネークヘッド」と呼ばれる釣鐘型(つりがね型)のフリティラリアの花をモチーフに、まるで炎のようにデザインされた作品です。 フリティラリアとは フリティラリア フリティラリア(fritillaria)は、神秘的な花として有名な黒百合、中国が原産のバイモと同じ仲間で、釣り鐘状の花が下を向いて咲くのが特徴的です。球根愛好家にとても人気がある花です。フリティラリアの花言葉は、「謙虚な心」「才能」などです。「謙虚な心」は、フリティラリアの花が下向き
2022.8.18 -
【日本帰国前】ロンドンでPCRテストを受ける方法 最新イギリスPCR検査情報
現在、イギリスへ旅行に行った際の帰国時に必ずPCR検査をイギリス現地で行う必要があります。 そこで今回はイギリスでどのようにPCR検査をしたらいいのかを詳しく説明したいと思います。 まずは事前準備としてMySOSなどのアプリをダウンロード まずは厚生省のMySOSとCOCOAのアプリを事前にスマホに入れておきましょう。そうすることで日本への入国が大幅にスムーズになります。MySOSのアプリに基本情報とワクチン接種などの必要な情報を入力し登録しておきましょう。この時に日本で受けたワクチン接種の記録も必要となるので、日本出国前にワクチン接種証明書を市役所や区役所で取得しておきましょう。こちらのワクチン接種証明書は申請してから1週間から10日かかりますので、旅行へ行く前に早めに手配しておくといいと思います。 英国でのPCRテストはどうやって受けるか 英国から日本へ帰国するのに、英国内で出発の72
2022.8.14 -
アフタヌーンティーの名店 タイニートリア本店のリニューアル
人形町のアフタヌーンティーの大人気店、タイニートリア様の小さな本店のリニューアルをお手伝いさせていただきました。 アフタヌーンティーの大人気店、日本橋人形町のティールーム『Tiny Toria Tearoom』様の小さな本店のリニューアルのお手伝いをさせていただきました。現在のお店から路地を入ったところにある、創業のお店が本店です。その名も「小さな本店 ティー & サムシングラブリー」。現在は不定期営業で、オーナーの慶本さんが集めていらした、カップ&ソーサーをはじめとする可愛らしいテーブルウェアやキッチンウェアの数々を販売するショップとなっています。 タイニートリア小さな本店リニューアルのきっかけ リニューアルの始まりは、オーナーの慶本様がケントストア東京目黒店にお越しいただいた際、ケントアンティークのカップボードに一目惚れしてくださったことをきっかけにリニューアル計画の構想がスタ
2022.8.12 -
ウィリアム・モリスの作品紹介:ブレアラビット(兄弟うさぎ)
ウィリアム・モリスの作品紹介~ブレアラビット(兄弟うさぎ) ウィリアム・モリスの作品のご紹介!今回は「兄弟うさぎ(Brer Rabbit or Brother Rabbit)」についてのお話です。 「兄弟うさぎ(Brer Rabbit or Brother Rabbit)」は、1882年にモリスがインディゴ抜染による生地制作のためにデザインした作品です。インディゴ抜染といえば、いちご泥棒もそうですが(いちご泥棒についてはこちらをクリック)、モリスが理想を求めて追及した染色法です。インディゴ抜染法は、最初に全体を無地で染めた後、絵柄のパターンに合わせて、色を変えたい部分を抜き、新しい色を一色ずつ足していくという複雑な作業工程で、高度な技術と長い日数が必要でした。モリスはアニリンの化学染料を嫌い、インディゴなどの天然染料を使って理想とする色を表現したのです。モリスは、それを完成させるために染色
2022.8.6 -
ウィリアム・モリスの作品紹介:ピンパネル
ウィリアム・モリスの作品紹介~ピンパネル ウィリアム・モリスの代表的作品の一つ、「ピンパネル(Pimpernel)」。今回はこの「ピンパネル(Pimpernel)」についてのお話です。 ピンパネルは、1876年に製作されました。 その前年である1875年、モリスはモリス・マーシャル・フォークナー商会を解散させ、モリスの単独所有のもとで「モリス商会(Morris & Co.)」を設立しました。オックスフォード・ストリート449番地に店舗を構え、ジャカード織機を設置するなど製作活動を活発化させました。1876年から1883年まで、モリスの壁紙製作は最も多作だった時期です。ピンパネルは、その時期に生み出された作品です。チューリップの花とカールする葉がリズミカルに渦巻いており、その中ある小さなルリハコベ(ピンパネル)の花が効果的に作用しています。モリスの自邸であったロンドンのハマースミスで
2022.8.5 -
ウィリアム・モリスの作品紹介:ウィローボウ
ウィリアム・モリスの作品紹介~ウィローボウ ウィリアム・モリスの代表的作品の一つで、モリスの作品の中で最高傑作といわれる「ウィローボウ(Willow Boughs)」。今回はこの「ウィローボウ(Willow Boughs)」についてのお話です。 イングランド南部にあるウェスト・オックスフォードシャー(West Oxfordshire)のコッツウォルズ(Cotswolds)地方の村 ケルムスコット(Kelmscott)にあるマナーハウス「ケルムスコット・マナー」。モリス一家の憩いの場であったまさに『地上の楽園』。それは、農家としてほとんど変わらないまま代々受け継がれたこと、季節と共にある農業と生活が一体化していること、村や周りの田園風景と調和していること、モリスが提唱した「アーツ・アンド・クラフツ運動」の発想の原点となったマナーハウスです。 そのケルムスコット・マナーの近くを流れるテムズ川の
2022.8.3 -
ウィリアム・モリスの作品紹介:いちご泥棒
ウィリアム・モリスの作品紹介~いちご泥棒 ウィリアム・モリスの代表的作品といえば?多くの人が、まず思い浮かべるのが「いちご泥棒(Strawberry Thief )」ではないでしょうか。今回はこの「いちご泥棒(Strawberry Thief )」についてのお話です。イングランド南部にあるウェスト・オックスフォードシャー(West Oxfordshire)のコッツウォルズ(Cotswolds)地方の村 ケルムスコット(Kelmscott)にあるマナーハウス「ケルムスコット・マナー」。モリス一家の憩いの場であったまさに『地上の楽園』。それは、農家としてほとんど変わらないまま代々受け継がれたこと、季節と共にある農業と生活が一体化していること、村や周りの田園風景と調和していること、モリスが提唱した「アーツ・アンド・クラフツ運動」の発想の原点となったマナーハウスです。モリスはケルムスコット・マナー
2022.8.2
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