バニティフェアとは
バニティフェア(Vanity Fair)とは バニティフェア(ヴァニティフェア Vanity Fair)を直訳すると、「虚栄と歓楽に満ちた現世」ということになり・・・
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バニティフェア(Vanity Fair)とは
バニティフェア(ヴァニティフェア Vanity Fair)を直訳すると、「虚栄と歓楽に満ちた現世」ということになります。
大帝国時代を皮肉った言い回しで、なんともイギリスらしいと言えるでしょう。
1868年~1941年の初めまでの46年間、ヴィクトリアン後期からエドワーディアンにかけてのイギリスの輝かしき時代を反映した週刊誌です。
現代で言うなれば最新情報誌といったところで、最近のイベントや発行物、シアターや新刊の本の紹介、社交イベントや最新のスキャンダルといったその当時の詳細な出来事に加えて、連続小説、クロスワードなどを織り交ぜた当時最新の雑誌でした。
その当時の話題の著名人(政治家、アーティスト、牧師、科学者、作家、スポーツ選手といったあらゆるジャンル)の特徴を誇張した風刺画(カリカチュア=人物の性格や特徴を際立たせるために誇張や歪曲を施した人物画のこと)がその記事と共に、リトグラフ(石版画)で掲載しており、この雑誌の名物でした。
イギリス人を中心としてヨーロッパやアメリカ人からも話題人であれば記事になり、現在歴史上に名を残すような人も中にはいます。
その風刺画(カリカチュア)を描いた画家は、その時最も活躍していたトップのイラストレーターが起用されました。
バニティフェアに掲載された風刺画(カリカチュア)はトータル枚数で2,300点を越し、イラストレーターは90人を越します。
どの作品も一目瞭然にバニティフェア(Vanity Fair)と分かる個性的で特徴的に描かれています。ヴァニティーフェアの代表画家 レスリー・ウォード
バニティフェアのイラストレーターの中で最も有名なものは、筆名「SPY」という名称で知られているイギリス人のレスリー・ウォード(Leslie Matthew Ward、1851年- 1922年)です。
父親のエドワード・マシュー・ウォード(Edward Matthew Ward RA 、1816年- 1879年)は歴史画を描いた画家。 母親のヘンリエッタ・ウォード(Henrietta Mary Ada Ward、1832年- 1924年)もジェームズ・ウォードから続く画家の家系で、歴史画や風俗画を描きました。
また両親だけでなく親戚にも多くの芸術家がおり、レスリー・ウォードは芸術一家の中で育ちました。
レスリー・ウォードは、1873年からバニティ・フェアで働き、筆名は”Spy”として風刺画(カリカチュア)を描く仕事を始めました。
1911年までの約40年間、当時の中流、上級階級のファッショナブルな社会生活を合計1,325点も風刺しました。ケントストア取扱いのレスリー・ウォード氏の描いた作品
STATESMEN NO. 336描かれているのはジョサイヤ・ゲストという人物。彼は鉄鋼業で成功した人物であり、イギリスの国会議員。彼はハンサムで頭がよく、愛想がよく、そして優しく紳士的な人物でありました。
Men of the day No.619
また彼のダンスは見事で、上品に歌を歌いそしていつも正確に行動しきちんと話す人物であったそうです。さらに彼は公共問題に関心を寄せ、リベラル派な人物であったようです。こちらは、サミュエル・ホープ・モーリー氏。(Mr. Samuel Hope Morley)
Statusmen No.755
彼はイングランド銀行の有能なビジネスマンでした。アメリカの革新には懐疑的な見方をしがちであったそうです。彼の父であるサミュエル・モーリーは労働者への慈善活動と商業的成功で尊敬された人物でありました。 また、彼は有能なビジネスマンであっただけでなくゴルフや馬車クラブにも参加したり、ヨットを操縦する得意で大会で優勝することもあったり、非常に多趣味な人物であったそうです。ジョセフ・コックフィールド・ディムスデイルは、ロンドン市長や大規模な銀行の経営を勤めました。
Men of the day No.619
彼は1894年に、タワーブリッジの開通と、保安官時代の王位継承者の誕生を記念してナイトの称号を与えられました。ジョンストン・フォーブス・ロバートソンはトルクホンのフォーブス家の正統な後継者であり、商人のジョン・ロバートソンの孫であたります。そして父であるフォーブス・ロバートソンは芸術の批評家とジャーナリストとして広く知られていました。
ロバートソン自身は俳優として成功し、「ロミオとジュリエット」や「ハムレット」の舞台にも立ちました。 彼は俳優ながらも自分の経歴を多く語ろうとはせず、謙虚で紳士的な人物だったようです。♦レスリー・ウォード氏の描いた作品はその他にもたくさんご用意しております。
その他のバニティフェア
Men of the Day No.37 Dr. Quinドクタークイン。彼は思いやりがあり優しい気質で繊細な感覚の持ち主の医者でした。生まれはロンドンでしたが、6年間イタリアのナポリに亡命した経験もあり、そこでホメオパシー医学に感銘を受け、イギリスで最初のホメオパシーの医者になりました。クインはとても人気者で、貴族的、文学的、芸術的、そして演劇的な集まりでは彼は常に歓迎されていたそうです。
Ladies No.7描かれているのはメアリー・オーグスタ・コヴァントリーという女性です。1833年5月9日にヘンリー・エドワードと結婚しました。メアリーはチャーミングな女性で規律を重んじ、文学や芸術の知識が豊富で知的で愛想のよい女性でした。 ヘンリーはフォックス家の代表でありオランダ卿という地位で外交官として尽力し、芸術に関心があり、趣のある人物でした。
世界中で大人気のコレクタブルアイテム バニティフェア
バニティフェアのその特徴的な風刺画は、現在、世界中でコレクタブルアイテムとして人気があります。
イギリスの老舗レストラン ルールズ(Rules 1978年創業)でもインテリアとしてコレクションされているほどです。
ケントストアでは数多くのバニティフェアに加え、バニティフェアを集約した大変貴重な「バニティフェア図鑑」もございます。商品に関すること等、お気軽にお問い合わせくださいませ。
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