【徹底解説】2023年は4月9日!イースター(復活祭)とは?
3月に入ると、デパートやスーパー、食料品店などには、卵型チョコレートやうさぎがモチーフのチョコレートなど、イースター関連の商品が陳列されます。特に今年は、昨今の・・・
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3月に入ると、デパートやスーパー、食料品店などには、卵型チョコレートやうさぎがモチーフのチョコレートなど、イースター関連の商品が陳列されます。
特に今年は、昨今のお菓子缶(ティン缶)ブームもあってか、うさぎや卵がデザインされた缶に詰められたお菓子が多くみられますね♪ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)では、「ユニバーサル・イースター・セレブレーション」、サンリオピューロランドでは「ピューロイースター」、東京都町田市にあるスヌーピーミュージアムでは、初のイースターイベント 「スヌーピーミュージアムのハッピー・イースター」が開催されるようです。
東京ディズニーリゾートは、毎年「ディズニー・イースター」を開催していますが、今年はディズニーランド40周年記念イベントがあるため開催しないようですね、、、日本で『イースター』という言葉が普及したのは、東京ディズニーリゾートが2010年に「ディズニー・イースターワンダーランド」という春の訪れをお祝いするイベントを行ったのがきっかけです。
しかし、2019年の調査だと、イースターの市場規模は、ハロウィンが1155億円に対して、イースターは8億円と、かなり少ないのが現状です。『イースター』という言葉は知っているけれど、一体どういう日なのかな??
という方も多いのでは。
今回は、『イースター』について詳しくご紹介します。イースター(復活祭)とは
イースター(復活祭)とは、十字架にかけられ処刑されたイエス・キリストが3日後に死から復活したことをお祝いする、キリスト教のお祭りのことをいいます。
イエス・キリストは、ユダヤ教を批判したことで、支配者であるローマ帝国への反逆者として最も重い刑罰とされる磔刑(たっけい)に処されます。
イエス・キリストは処刑される前、弟子たちに「3日目後によみがえる」と予言を残しました。
3日後、その予言通り、イエス・キリストは復活するという奇跡を起こしたため、弟子たちは狂喜しました。
これがイースター(復活祭)につながったといわれます。イースター(Easter)の名前の由来
イースターは英語では、『Easter』と表記します。
イースターの名前の由来は諸説ありますが、ゲルマン神話の『エオストレ(Ēostre)』という”春の女神”の名前が語源とされる説があります。
エオストレは、多産の象徴である野うさぎを従えていたことからも、この説が有力とされています。
また、ゲルマン人がその昔、春の名月のことを「Eostremonat(エオストレモナト)」と名づけ、春の訪れ、豊作を祝いお祭りを行っていました。
この名前が語源となったという説もあります。イースターのシンボル イースターエッグ
イースターのシンボルといえば、卵です。
卵がシンボルになっている理由は、キリスト教では、卵は命を生み出すもの=復活の象徴 とされているからです。イースターエッグは、固くゆでた卵の殻にカラフルなペイントを施しますが、その色にはそれぞれ意味があります。
◆赤→キリストの血を表し、キリストの血によって世界や人類が救われるという意味があります。
◆白→清浄や誕生を表します。白は白紙の戻す=復活という意味があります。
◆青→空と健康を表す色で平和と調和を意味します。
◆緑→豊穣、子孫繁栄を意味します。
◆黄色・ゴールド→栄光や勝利を表しています。
◆紫→レントを象徴する色で「悔い改め」を表しています。
※レントとは、キリスト教徒が、イースター(復活祭)までの40日間、イエス・キリストの苦しみと死を思い「悔い改め」をし、断食・食事の節制・祝宴の自粛などして心身を清めていく期間のことです。 レントの期間は、教会の祭壇のテーブルクロス、司祭や牧師の服、十字架の装飾、花までが「紫」に変わるそうです。イースターのシンボル イースターバニー
イースターで登場するうさぎは「イースターバニー」と呼ばれています。
うさぎは子供をたくさん産むため、豊穣や繁栄の象徴とされています。イースターでうさぎがモチーフとなった理由も諸説ありますが、イースター『Easter』の由来とされる女神「エオストレ」が、いつも野うさぎを従えていたことからモチーフになったという説があります。
また、ドイツ発祥のルーテル教会の伝承が起源とも言われています。
その伝承とは、イースターの時期になると、裁判官役の野うさぎが、子供たちが良い子にしていたか悪い子だったかを厳しく評価する、といった伝承です。
また、イースターバニーは、カラフルなイースターエッグやキャンディ、おもちゃなどをバスケットに入れて、子供たちの家に届けてくれる、という伝承もあるそうです。イースター(復活祭)の日は毎年違う
イースター(復活祭)は、年によって日付が変動する移動祝日です。
基本的には「春分の日の後の最初の満月から数えて最初の日曜日」ですが、キリスト教の宗派によって算出方法が異なる場合もあるようです。そして、イースターは、キリスト教ではイエス・キリストの誕生をお祝いするクリスマスよりも、年間を通じて最も重要な行事とされているため、イースターの時期は、多くのキリスト教圏で休暇になります。
聖木曜日:ホーリーサースデー(Holy Thursday)
この日は、イエス・キリストが処刑にあう前日の夜の最後の晩餐(Last Supper)の日です。
教会では、聖餐式(せいさんしき)と呼ばれるミサや、洗足式が行われます。聖金曜日:グッドフライデー(Good Friday)
イエス・キリストがゴルゴダの丘で十字架にかけられ処刑された日です。
イエス・キリストの受難の日ではありますが、イエス・キリストが人類の罪を背負い自らを捧げたことで人類が救われた、と言われているため「グッド(Good)」と呼ばれています。
教会では、自分たちの身代わりになったイエス・キリストに感謝し、お祈りをします。復活徹夜祭:ブラックサタデー(Black Saturday)
イエス・キリストを追悼し、喪に服す日です。
教会では、夜通しでイエス・キリストの復活を待つミサが行われます。
また地域によっては、イエス・キリストを裏切った弟子のユダ(イスカリオテのユダ)を模した藁人形を焼き払う習慣もあるようです。復活祭:イースターサンデー(Easter Sunday)
イエス・キリストが復活した日です。
「ハッピー・イースター!(Happy Easter!)」という挨拶を交わし、子供たちは室内や庭に隠した卵を探す「イースター・エッグハント」で遊んで楽しみます。復活祭の翌日:イースターマンデー(Easter Monday)
イースターサンデーの翌日の月曜日は、家族や友人と過ごす祝日とされています。
2023年は・・・
・4月6日(木):ホーリーサースデー
・4月7日(金):グッドフライデー
・4月8日(土):ホーリーサタデー
・4月9日(日):イースターサンデー
・4月10日(月):イースターマンデー
になっています。ちなみに、来年の2024年のイースターは、3月31日(日)です。
イギリスのイースター(復活祭)
ウィンザー城のセント・ジョージズ教会(St George’s Chapel)で行われるイースターの礼拝には、毎年、英国のロイヤルファミリーが参加しています。
イギリスの国教はキリスト教であるため、キリスト教徒はイギリス国内の過半数を占めていますが、移民国家でもあるため多宗教社会です。 また約25パーセントは無宗教です。
そのため、イースターは、春の訪れをお祝いするお祭りとしての意味合いが強いようです。
イギリスでは、グッドフライデーからイースターマンデー までの4日間が連休となり、学校や会社がお休みになります。イギリスでは、イエス・キリストの受難の日であるグッドフライデー(Good Friday)の朝食に「ホットクロスバンズ Hot cross bun」を食べる習慣があります。
「ホットクロスバンズ」とは、レーズンやオレンジピールなどのドライフルーツやスパイスを加えた生地に、白い生地で十字の模様をかたどり、焼き上げるパンです。
ホットクロスバンの起源は、1361年 イギリスのハートフォードシャー南部にあるセント・オールバンズ(St Albans)で、修道院の修道士だったブラザー・トーマス・ロドクリフ(Brother Thomas Rodcliffe)が「’Alban Bun’ アルバンバン」と呼ばれるレシピを開発し、グッドフライデー(Good Friday)に地元の貧しい人々に配ったのが始まりと言われています。
この日に焼かれたパンには、魔よけと幸運をもたらす力があるとされています。また、イースターの時期に『シムネルケーキ Simnel Cake』というケーキが、ケーキ屋さんやベーカリーに並びます。
日本では、あまり馴染みがありませんが、春の訪れを感じるとても可愛いケーキです。
『シムネルケーキ Simnel Cake』について、レシピはこちらの記事をご覧ください。【英国菓子レシピ】シムネルケーキの作り方-ケントデリ監修はこちら↓↓
ケントストアの英国アンティーク雑貨
ケントストアでは、英国で買付したアンティークの家具だけでなく、多くのアンティーク雑貨やイギリス直輸入の雑貨など種類豊富に取り扱っております。
イースターのアンティークティン缶、卵を入れるエッグバスケット、うさぎ型のゼリーモールドなどもご用意しております。
ぜひ、素敵なアンティークの雑貨達でイースターを盛り上げてみませんか?英国アンティーク雑貨のラインナップはこちらをご覧ください。↓
2023年は卯年ということもあり、世界で一番有名なうさぎ 「ピーターラビット」も再ブームになっていますね♪
イースターのグッズにもたびたび登場するピーターラビット。
ピーターラビットの誕生秘話、舞台となっている湖水地方については、こちらに詳しくご紹介しております。こちらをご覧ください。↓
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