【英国チーズの老舗】PAXTON&WHITFIELD イギリスチーズの専門店 パクストン&ウィットフィールド
イギリスでは知らない人はいない、と言われるほど有名なチーズ専門店 PAXTON&WHITFIELD(パクストン&ウィットフィールド)。1797年の創業以・・・
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イギリスでは知らない人はいない、と言われるほど有名なチーズ専門店 PAXTON&WHITFIELD(パクストン&ウィットフィールド)。
1797年の創業以来、長きにわたりロイヤルワラント(王室御用達)のステータスを取得しており、イギリスで最も長い歴史を持つ、老舗チーズ専門店です。ケントストアのバイヤーも、アンティーク家具・雑貨の買い付けに渡英した際は、必ずといっていいほど立ち寄る店です。
ここでは、パクストン&ウィットフィールドの歴史と、2022年7月にケントバイヤーが訪れた際の記録と共にご紹介します。
paxton&whitfield パクストン&ウィットフィールドの歴史
パクストン&ウィットフィールドの歴史は1742年から始まります。
イギリスの東部に位置するサフォーク州(Suffolk)出身のチーズ職人 スティーブン・カラム(Stephen Cullum)が、ウェストミンスター区の南東にあるオールドウィッチの市場でチーズの屋台を始めました。ロンドンが発展していく中、スティーブン・カラムの息子であるサム・カラムは、二流の製品は扱わない、高品質の製品のみを取り扱い、ターゲットを富裕層顧客へと移します。
1835年、店舗をジャーミンストリート18番地に移転します。
ジャーミンストリートがあるセントジェームス地区は、当時、新しい開発地区で、貴族や富裕層が王宮に近づける場所として貴族階級や王室関係者、文化人が住居を構えるようになりました。
それに伴い、ジャーミン・ストリートには、住人たちのニーズに応えるように高級品を扱う店が集まります。
パクストン&ウィットフィールドは、王侯貴族に人気の高級チーズ専門店へと発展していったのです。1850年、ヴィクトリア女王からロイヤルワラント(英国王室御用達)を授与されます。
その後もロイヤルワラントの称号を持ち続けています。パクストン&ウィットフィールドの最大のこだわりは、大量生産しているメーカーからの仕入れは行わず、フランス産やイギリス産のアルチザン・チーズ(Artisan Cheese)のみ扱っているということです。
アルチザン・チーズとは、昔ながらの伝統製法と職人の技術により、出来るだけ手作業で、少量ずつ丁寧に作られたチーズのことをいいます。ウィンストン・チャーチルが愛したPaxton & Whitfield
元イギリス首相ウィンストン・チャーチル(第51代首相 在位期間1905年-1908年)は、パクストン&ウィットフィールドを大変お気に召されていたようで、「真の紳士はパクストン&ウィットフィールドでチーズを買う」と言わせたほど。
創業から200年以上、プロの料理家や著名人たちのグルメの舌を楽しませている究極のチーズ専門店として多くの顧客を獲得しています。
Paxton & Whitfield パクストン&ウィットフィールド ジャーミン・ストリート店を大解剖
ロンドンのウェストミンスター市のセントジェームズの中心部に位置するジャーミンストリート。
500メートルほどの通りには、世界最高の紳士用品店が軒を連ねています。
そのようなジェントルマンが集まる通りに、パクストン&ウィットフィールド ジャーミンストリート店はあります。
2022年ケントバイヤーがパクストン&ウィットフィールドを訪れました。
その時の様子をご紹介します。↓パクストン&ウィットフィールド(paxton&whitfield)の正面入口です。
“93”とは番地を示しています。セントジェームズ区ジャーミン通り93番地です。↓余談ですが、こちらは、パクストン&ウィットフィールドの3軒隣にあるお店。
英国紳士憧れの香水店「FLORIS フローリス」です。
フローリスもロイヤルワラント(英国王室御用達)の称号を得ており、『香りの最高級ブランド』とも呼ばれています。↓こちらは、パクストン&ウィットフィールドの店内の様子。
厳選された高品質なチーズがずらりと並んでいます。
チーズ好きにはたまらない空間です。↓こちらは、ショーウィンドウのディスプレイ。
大きな丸いチーズは、『コンテ・ヴィユー』
“ヴィユー”とは、フランス語で『年老いた』という意味をもちます。
この『コンテ・ヴィユー』は、5世代にわたってコンテを熟成させてきた世界的に有名なフランスの アフィニエール・マルセル・プティットのコンテの中から、特別に厳選したチーズだそうです。↓こちらは、チーズを学ぶための講座の案内です。
ZOOMでのオンライン授業もあるみたいですよ。おもしろそうですね♪エリザベス女王の大好物 スティルトン
エリザベス女王が大好きだったスティルトン。
1975年にエリザベス女王が来日された時、イギリスから急遽、空輸で取り寄せたそうです。
京都御所へもお持ちになり、朝食に召し上がったそうです。スチルトンの特徴
スティルトンは、フランスのロックフォール、イタリアのゴルゴンゾーラと並ぶ、世界三大ブルーチーズで、内部の青カビが描く大理石模様が大変美しいチーズです。
濃厚なコクがあり、他のブルーチーズよりも水分が少なく乳清が出にくいため、よりシャープな味わいが特徴です。スティルトンは、原産地名称保護制度(農業に関するヨーロッパの制度の一つで、農産物や食品の原産地名そのものを独占的・排他的に利用できる権利を保護する制度)により、ダービーシャー(Derbyshire)・レスターシャー (Leicestershire)・ノッティンガムシャー(Nottinghamshire)の3州の中で、更に厳しい規定に従って生産されたチーズだけ名乗ることを許可されています。
現在、スティルトンを作ることを認可された酪農会社は、5社のみです。スチルトンの歴史
スティルトンは、18世紀、イギリス・ロンドンより130kmほど北に位置するケンブリッジシャーの「Stilton スティルトン」の町にある旅籠「The Bell Inn ベルイン」で、このチーズを食べたジャーナリストが、そのおいしさを本で紹介したことがきっかけで、広まったと言われています。
クリスマスの贈り物スチルトン
イギリスでは、昔、クリスマスシーズンに銀のポットに入れたスティルトンを、クリスマスプディングと一緒に送る習慣がありました。
現在では陶器のポットにスティルトンを詰めた「スティルトンポット」や「スティルトンジャー」がパクストン&ウィットフィールド、その他ハロッズやフォートナム&メイソンなどでも販売されています。パクストン&ウィットフィールドのスチルトン
パクストン&ウィットフィールドは、英国で初めて、スティルトンを市場に出しました。
また、パクストン&ウィットフィールドの数あるチーズの中で、スティルトンは絶大の人気を誇るベストセラーチーズです。paxton&whitfield チーズ関連グッズ
パクストン&ウィットフィールドでは、チーズ以外のチーズに関係した可愛い小物やお皿、そしてチーズナイフやボード等もここで揃えることができます。
また、チーズのお持ち帰り用にアイスパックも用意してくれます。
帰国する日、搭乗まで時間に余裕がある方は、ぜひ訪れて、英国お土産にするのもいいですね♪
生ものですので、くれぐれも管理にはご注意を!徒歩2分!フォートナム・アンド・メイソン ピカデリー本店
Paxton & Whitfield パクストン&ウィットフィールドから歩いて2分ほどの場所にフォートナム・アンド・メイソン(Fortnum & Mason)ピカデリー本店があります。
スコッチエッグにベイクドビーンズにハンパーバスケットに・・・
紅茶だけじゃない!フォートナム・アンド・メイソンの魅力がいっぱいです。
ケントバイヤーの記録と共にお楽しみください。
フォートナム・アンド・メイソンの詳しい情報はこちらのブログをご覧ください。↓ケントストアでは、チーズをのせる素敵なテーブルウェアを多数ご用意しています。
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