【英国音楽コラム】語り継がれる作曲家ヘンデル
英国音楽コラム第14回【イギリス音楽のルーツ】 皆様、こんにちは。今日のブログは、【イギリスの音楽の話】を紹介していきます。 これまではThe Beatles、・・・
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英国音楽コラム第14回【イギリス音楽のルーツ】
皆様、こんにちは。
今日のブログは、【イギリスの音楽の話】を紹介していきます。これまではThe Beatles、One Directionなどの現代でもイギリスを代表するアーティストをご紹介し、英国ロックの世界・ギタリストやギターの文化にも触れてきました。
他にも、イギリスの小学校の音楽の授業や、伝統的なバグパイプの音楽隊もご紹介してきました。
英国音楽コラム第一回ではイギリスの音楽の始まりについて紹介しました。
英国音楽コラム第一回「音楽のルーツを辿る」はこちらから前回からは、ケルト音楽の文化以降~UKロックが生まれる前にフォーカスをあて、イングリッシュ・マドリガル、バロック音楽、イギリス最初のオペラについてご紹介しました。
今回もその続きの歴史をご紹介していきます。
語り継がれる作曲家 ゲオルク・フレードリヒ・ヘンデル
イギリス初期のオペラをご紹介するにあたって忘れてはいけないのが、ゲオルク・フレードリヒ・ヘンデル。
彼はドイツ出身の作曲家でありオルガン奏者で、イタリアで活躍した後イギリスでも長年の活躍を果たします。
後期バロック音楽・バロックオペラを代表する作曲家で、現代でも彼の楽曲はオペラで使用されています。
代表曲は「リナルド」、「イェフタ」、「メサイア」など
彼の作曲するオペラ用の曲はイタリア語が使われていることが多いですが、英語・ドイツ語・ラテン語でも作曲をしていました。
オペラ用の曲だけでなく、オラトリオ(オペラとは違い演劇を伴わない、宗教的な独唱・合唱・弦楽器演奏の楽曲)や器楽曲・管弦楽曲も作曲するほどに人気で才能に溢れていたことが分かりますね。
そして、同じドイツ出身のバッハと同じ時代を生きていたヘンデルですが、二人の異なる点は、バッハは主に教会向けの音楽を、ヘンデルは主に演劇用の音楽を作っていたことです。
しかも、当時はヘンデルの方が人気があったようですよ。
もしかしたら、現代のイメージとはちょっと違うところがあるかもしれないですね。
さて、25歳でロンドンへ渡ったヘンデル。
現地の貴族の依頼を受けてオペラ「リナルド」を2週間で書きあげ、翌年にはハー・マジェスティーズ劇場で初演されました。
この演目は大成功を収め、1712年には「忠実な羊飼い」や「テセオ」などのオペラを書きあげました。
ここまでに紹介した彼の活躍はほんの一部で、生前から高く評価されていたヘンデルは、1759年の没後すぐに神格化しました。
翌年には英語版のヘンデルの伝記が発行され、1784年には生誕祭や感謝祭が行われ、
当時としては初の試みだった作品集が発売。多くの人へ受け継がれ語り継がれる作曲家となりました。
特に、ヘンデル作曲のオラトリオはイギリス国内だけではなく、ハンブルグでも「メサイア」が上映され、1773年にはバッハがドイツ語の「メサイア」を指揮をしていました。
1780年代、モーツァルトがヘンデルの曲をいくつか編曲したという記録も残っています。
また、ベートーヴェンもヘンデルを高く評価していた筆談の記録も残されています。
ヘンデルの人気や知名度は現代の人気とは違い、多くの作曲家や音楽家へ強い刺激を与えていた作曲家だということがわかりますね。
時代背景を知ると物事の見方が変わるように、アンティーク家具も時代背景を知っていくと新たな発見があるかもしれません。
音楽と同じように人と寄り添って生きてきた家具は、私たちの生活をよく知っている存在なのかもしれないですね。
次回はこのバロック音楽の後半から18世紀の音楽に、もう少しフォーカスをあててお話していきます。
イギリスの音楽文化について更新していきますので、どうぞお楽しみに。
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