【英国音楽コラム】ルネサンス時代後期からバロック時代へ
英国音楽コラム第13回【イギリス音楽のルーツ】 皆様、こんにちは。今日のブログは、【イギリスの音楽の話】を紹介していきます。 これまではThe Beatles、・・・
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英国音楽コラム第13回【イギリス音楽のルーツ】
皆様、こんにちは。
今日のブログは、【イギリスの音楽の話】を紹介していきます。これまではThe Beatles、One Directionなどの現代でもイギリスを代表するアーティストをご紹介し、英国ロックの世界・ギタリストやギターの文化にも触れてきました。
他にも、イギリスの小学校の音楽の授業や、伝統的なバグパイプの音楽隊もご紹介してきました。
英国音楽コラム第一回ではイギリスの音楽の始まりについて紹介しました。
英国音楽コラム第一回「音楽のルーツを辿る」はこちらから前回からは、ケルト音楽の文化以降~UKロックが生まれる前にフォーカスをあて、ルネサンス時代に活躍した二人の作曲家 トマス・タリスとウィリアム・バードについてご紹介しました。
16世紀、ヘンリー8世による宗教改革が始まり、その後1559年にエリザベス1世がこの改革をおさめ、信仰統一法を定めました。
今回もその続きの歴史をご紹介していきます。
より自由な音楽へ! イングリッシュ・マドリガル
ルネサンス後期に入ると、イタリア発のマドリガーレの刺激を受けて、イングリッシュ・マドリガルの曲が多く作られました。
古典的で規則的な音楽に比べ、イングリッシュ・マドリガルはより自由で感情豊かな詩が特徴です。
例えば、イングリッシュ・マドリガルの代表的な作曲家トマス・モーリー。彼は、イングランド東部生まれで多くのマドリガルを作曲しています。
イタリア人のジョヴァンニ・ガストロディから習ったものであるが、イタリア語から英語に合うイギリス独自の文化として発展させました。
他にも、ルネサンス時代に活躍した作曲家のうち、オーランド・ギボンヌ、トマス・ウィークルス、クリストファー・タイなど多く存在しますが、オルガン奏者が多いです。
ルネサンス時代から後のバロック時代まででも、オルガンは音楽を代表する楽器で、歴史も深いです。
この頃のオルガン奏者は教会や礼拝での伴奏が主な仕事だったので、自身で作曲した曲を演奏するということも当時はあったのではないでしょうか。
そして、16世紀のルネサンス時代と同じころ、1600年から1750年のバッハが亡くなる頃までの音楽の時代を、バロック時代と呼ばれています。
バロックという言葉そのものは、ポルトガル語で「いびつな宝石」と意味する言葉が語源だという説があります。
イギリスだけでなくフランスを中心に絶対主義の政治時代に突入します。この体制をいち早く確立させたのはフランスのルイ13世からで、バロック建築として有名なヴェルサイユ宮殿をはじめ、フランス文化が発展していきました。
音楽史の中でのバロック時代は、政治的な大きな動きの変化とともにで生まれた音楽。宗教的、政治的な情勢と個人の確立など、かなり過激な時代でした。
ルネサンス時代、イギリスでは宮廷での劇のフィナーレに、演者がマスクを付けてパントマイムや歌のパフォーマンスをする仮面劇がありました。
1641年以降イギリス内で起きたピューリタン革命後、宮廷内の劇場が封鎖され共和制時代に突入し、イギリス最初のオペラが生まれます。
1689年にはパーセル作曲「ダイドとイニアス」が上映されたという歴史もあり、イギリスにはイタリアと同じくらい古いオペラの歴史があるんですね。
次回はこのオペラからバロック音楽の時代に、もう少しフォーカスをあててお話していきます。
イギリスの音楽文化について更新していきますので、どうぞお楽しみに。
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