【英国音楽コラム】英国エレキギター白書と木材
英国音楽コラム第7回【イギリス音楽のルーツ】 皆様、こんにちは。今日のブログは、【イギリスの音楽の話】を紹介していきます。 前回は英国ギターの文化や歴史について・・・
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英国音楽コラム第7回【イギリス音楽のルーツ】
皆様、こんにちは。
今日のブログは、【イギリスの音楽の話】を紹介していきます。前回は英国ギターの文化や歴史についてお話ししましたが、今回はギターのメーカーへフォーカスしていきます。
今回のブログはいつもの火曜の担当ではなくギターの知識が豊富なスタッフが担当してくれました。
いつもより少しマニアックな音楽の世界をお楽しみください。
英国が誇るGORDON SMITH GUITARS
今回、ご紹介するのは英国が誇るエレキギター製造メーカー「GORDON SMITH GUITARS」
イギリスのギター製造メーカーとして確固たる地位を築いたメーカーです。
1974年に設立され、ギター作りの本場アメリカに続き歴史のあるメーカーです。
ギブソン、フェンダー製のモデルのような、トラディショナルなモデルをラインナップしています。
どのモデルもシンプルで洗練されたデザインで、本家ギブソン、フェンダー社のそれとは若干の違いがあります。
ボディー厚や大きさ、ネックシェイプに至るまで細かく設計され、サウンドの違いにも一役かっております。
使っているボディー材も、マホガニーからスワンプアッシュ、最近ではポプラなどを使用し、
モデルによるチョイスも独特なものがあります。
多くの有名ミュージシャンからアマチュアまで使用されております。日本ではあまり出回ってはおりませんが。。。
そのクールな、英国ロックフィーリングが感じられるメーカーのご紹介でした。
その他有名なブランドはZEMAITISがありますが、またの機会にご紹介いたします。
さて、ここで名前が出ましたが、英国アンティーク家具でも使われてマホガニーにも触れておこうと思います。
ギター作りで用いられるマホガニーは大まかに、比較的安価なアフリカンマホガニーとホンジュラスマホガニーです。
ホンジュラスマホガニー(いわゆるホンマホ)はビックリーフマホガニーなどとも呼ばれ、ワシントン条約に登録されており、
現在入手困難な貴重な銘木のひとるになっております。
ですので、廉価版エレキギターを作るときはアフリカンマホガニーや代用材が多いです。
マホガニーは道管が大きく、縦にストライプが出るリボン杢が出るのが特徴で、柔らかすぎず硬すぎず、
加工に向いている木材なのです。
適度に強度もありますので家具にも向いており、削り出す装飾も容易ですので、昔から高級家具に用いられてきました。
少し寄り道しますが、
家具でよく使われるオーク、日本ではナラともいいますが、こちらはギター作りにはあまり使われずハイエンドギターブランド稀に使われます。
硬くて丈夫ですが細かな加工にはあまり向かないことや、ハードメイプルで事足りるのであまり使われません。
それと、ホワイトオークですが、乾燥の際に狂いが生じるため、扱いが難しく、マテリアルとして質の良いものの調達も難しいです。
家具作りでも、木の狂いは避けたいので、オークは木目を変えて(板目、柾目)集成材として使えば、狂いは最小限にとどまります。
資源を大切にする心は同じ
木を使う製品は、社会情勢、形状、使い道、コストの関係から、一番適した材が用いられます。
そんな、作られている木材にも目を向ければ、歴史背景、先人たちの並々ならぬ工夫が見えてきます。
話は最初に戻りますが、GORDON SMITH GUITARSでも持続可能な社会のために、安定供給できるポプラなどを最近使用するなど企業努力も見えます。
資源は有限です。
アンティーク家具は長年受け継がれてきた、まさに持続的な歴史も含めて価値のあるものです。
ヴィンテージギターの価格もぐんぐん上がっており、その価値はより高くなっていくでしょう。
もちろん、アンティーク家具も然りです。
そんな、英国アンティーク家具にも自分の歴史を積み上げてみてはいかがでしょうか。
少し、マニアックな話になりましたが、ご覧いただきありがとうございました。
次回も、イギリスの音楽文化について更新していきますので、どうぞお楽しみに。
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